子どもの成長をみて、私も頑張ろうって。

【先輩インタビュー04 関根ゆきのさん】
常磐会学園大学卒業、2018年入職。0歳、1歳、2歳児、幼児と担当を持ち上がり。
現在は異年齢クラスの担任をサポートしながら、5歳児を主担当しています。

今のお仕事内容を教えてください

2つの幼児異年齢クラスをサポートしつつ、年齢別活動では5歳児を担任をしています。

もみじ保育園を選んだ理由は?

初めて見学にいったとき、何だかゆったりとしていて、職員さんの雰囲気がいいなと感じました。個人的に、大人数より小規模の方が良かったというのもあります。他の園も見学したんですが、自分にはのびのびとした保育が合っているなと。
あとは、先生が子どもと対等の関係で保育をしているところが良かったです。子どもの気持ちに寄り添った保育ができるし、乳児さんは担当制なので、ゆったりと関われる。一人ひとりを見られるのがいいなと思いました。

もみじ保育園の魅力は? 

基本的には何でも「やってみよう!」という感じがいいと思います。子どもにとっていいなと思うものは、できるだけ取り入れたいので。
今年はお部屋に、新しく工作コーナーを作りました。廃材を使って工作するんです。はさみやテープ、のりを置いて、誰でも自由に作れるように。子どもの創造力をもっと生かせる場があったらいいなと、幼児クラスの担任で話し合って作りました。そうすると、普段あまり工作をしなかった子も、興味をもってちょっとずつやってみたりするんですよ。

保育士の魅力、仕事のやりがいは?

私個人としては、1年目0歳児、2年目1歳児、3年目2歳児と順に乳児さん担当で、4年目に異年齢(3・4・5歳児)の幼児さん担当になりました。

乳児さんのときからずっと見ている子たちだと、最初はミルクを飲んでいて、イヤイヤ期を過ぎて…この子大丈夫かな?て心配していた子もすっかりお姉さんらしくなって…すごいなって思うことがたくさんありました。できなかったことができるようになったり、挑戦する力が自然とついていたり。私のように持ち上がりで進むのはめずらしいので、自分でもすごい経験をしているなと思います。 

これまで大変だったこと、不安だったことは?

もみじフェスティバル冬(生活発表会)での劇のシナリオを考えるのがすごく難しくて大変でした。どう手をつけたらいいのか分からなくて。でも、周りの人に聞きながら、アドバイスを受ける中で、私なりに「こうしたい、ああしたい」と思えるようになりました。

他にも、以前までは職員が衣装を作っていたんですが、これからは子どもたちと一緒に衣装を作ったり、背景を用意したりするので、どういうふうに子どもと考えていくかなど、今も不安はあります。でも、何事も子どもと一緒にしたら楽しいかなと。子どもも楽しめるんじゃないかと思うとワクワクもあります。大人だけで考えるより、子どもと一緒に考えて創造力を発揮できたらなと思っています。子どもも私も、やり遂げたときの達成感は絶対すごいと思うから。

印象に残っているエピソードは?

おやつの前に避難訓練があって、テーブルにおやつを置くか置かないかをすごく迷ったっことがあったんです。避難訓練だと子どもたちがワーッとなるので、絶対こぼす子がいるだろうなとは思ったんですけど、結局全部置くことにしたんです。そしたらまったくこぼさず、うまくいって。
子どもたちができるのに、私たちが無意識にやってしまっていることがけっこうあるんですよね。私たちがさりげなく手伝っていることも子どもはちゃんと見ていて、できるようになってる。あえて、何でもやってしまわないようにしています。

「子どもはちゃんと見ている。だから、あえて何でもやってしまわないようにしています。」

保育をするうえで大切にしていることは?

どんなときでも子どもたちとの会話を大事にしています。コミュニケーションが大事ですね。「休みの日、何してた?」とか、たわいのないことも、いろんな子と話すようにしています。
子どもたちに注意するときは、ただただ一方的に「なんでこうしないの?」じゃなくて、「どうしたら良かったと思う?」と一緒に考えて、話す時間をつくるようにする。そしたら、子どもは意外と分かってるんですよね。「じゃあ次はがんばろうね」ってなるんです。

2023年現在6年目、振り返ってみてどうですか?

1年目は本当に自信がなくて…。同期もいなくてすごく心細かったんですけど、1年目に組んだ森永さんがすごく支えてくれました。森永さん自身も2年目で、年齢的には1つ下なんですがそんな感じがまったくなく、すごいと思える人でした。保育のことについてもたくさん引き出しがあるので、すごく勉強になりました。森永さんの産休中も、何かあったときは連絡していましたね。気軽に相談しやすいので、何かあればすぐに聞く。そんな環境だったから、続けてこられたんだなと思いますし、2年目、3年目くらいからはようやく自信がもてるようになりました。 

自信がもてるようになったきっかけは?

2年目に先輩の山田さん、3年目に新人の鈴木さんと組んだことが大きかったです。

「保育をする中でいろんな不安はあるけれど、とりあえず楽しんでしよう」というのを山田さんから学んびました。山田さんは、すごく楽しんで保育される方なので。ずっと笑って保育されているのを見て「えー!むっちゃ楽しそう!」って素直に思いました。すっごい爆笑とかしてるんです。保育も丁寧だし、山田さんの影響はすごく大きい。

けっこう着替えを嫌がる子が多いんですけど、山田さんは無理強いしない。「イヤなときはイヤよねー、私もイヤだなー」とか言いながら笑っていて。イヤイヤ期は、私自身もイライラしてしまうことがあるんですけど、山田さんの丁寧な関わりを見ると、「あ、あかん!」と気付きました。「イライラするのやめよう」って。私に余裕があれば、子どもも余裕をもってできる。一旦着替えは置いといて、楽しい話をしながら気持ちを違うところに寄せてから一緒に着替えをしてみたり…そんなふうに保育を楽しめるようになりました。

それで、3年目に初めて新卒の子と組んで。当時2年目だった鈴木さんです。後輩が不安にならないよう、自分がしっかりしないと、と思うようになりました。鈴木さんは、よくいろいろと気が付いて、動いてくれていたんで、鈴木さんと組めて良かったなと思います。その頃から自信がついてきました。

今後はどんな保育士になっていきたい?

私自身は引き出しというか、アイデアとか全然浮かばなくて…。そういう発想があんまりないなと思うことが多くて、自分でもイヤだなと思うんですけど。でも、だからこそ、いろんな人を見ながら、意見を聞きながら、自分なりに成長できればと思います。

それと同時に、子ども同士の思いやりを大事にできるように、関わっていきたいです。子どもがもつ本来のやさしさを伸ばしていきたい。年長さんになると、ケンカをしても子ども同士で話し合って解決したり、いろんな活動の中でも子どもたちで話し合って決められるようになります。私たちが入らなくても、子ども同士で助け合いながらできることがたくさんあるので、ちゃんとそういう時間をつくって、私たちが介入しすぎないことが大事だなと思います。
難しいですけど、どうやって話し合えばいいか、どうやって決めればいいかを一緒に考えて、子どもたちが自分の力で考えて動ける力を育んでいけたらと思います。

最後に、就活中の学生さんへメッセージをお願いします

 

実は私、就職前はずっと学生のままがいいと思っていて、本当に働きたくなかったんです(笑)。でもいざ働いてみたら、子どもはすごくかわいいし、子どもの成長をみていたら、私も頑張ろうと思えました。 

働いてみて、初めて自分の担当の子をもって、気づくことがたくさんあります。その子のために何かしてあげたいという気持ちがすごく出てくる。不安は不安だと思いますが、一歩踏み出せば周りはちゃんと見てくれています。子どもも、保護者さんも、同じ職員も。だから大丈夫です。自信をもってください。自分に合っていると思う場所で、楽しんで保育をできたらいいなと思っています。 

「子どもたちが『自分の力で考えて動ける力』を育んでいきたい」

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